加藤薬局

先輩からのメッセージ

薬剤師

 私は2012年に入社しました。それまでは一般企業で研究開発業務に従事し、大学院生時以来、プロとしては初めての薬剤師の実務に就きました。この時33歳、調剤未経験と言っても過言ではないスキルで、不安も大きなところからのスタートでした。
 薬剤師免許を取得した10年前と比べると、薬局の数は格段に増え、薬剤師を取り巻く環境は大きく変わっていました。高齢化社会、地域密着、在宅業務、多職種連携、専門薬剤師、かかりつけ薬局など、今となっては当たり前のワードですが、当時の私にはその役割や求められている機能についてほとんど知らないどころか意識すらしていない状態でした。
 調剤業務をまずはきちんとと言っている場合ではなく、数多くの学ぶ機会、経験の場が必要でした。
まず勤務した薬局は、調剤業務はそれほど忙しくはなく、地域色の強いところでした。そのため、薬については実践を通してひとつずつ身につけることができました。
 患者さまとのコミュニケーションや服薬指導後の振り返りが十分できたことで薬と疾患に関する学びも深まりました。ひとつの薬局に固定できたことも大きかったと思います。
 また、当社は地域薬剤師会への協力や学校薬剤師業務への関わりが以前からあり、しばらくして学校薬剤師や地域薬剤師会の理事就任も果たしました。正直、それに見合う実績も資質も未熟な私でしたが、まわりの人に支えられながら「地位が人を育てる」といった言葉がぴったりの環境の中で、「薬剤師とは何をする人ぞ」を日々考え実践しながら、少しずつですが着実に成長ができたのではと思っています。
 薬局内の活動はもちろんのこと、他薬局の薬剤師との交流や地域に触れあうことは自身にとってよい刺激となりました。
 医療の高度化・複雑化、少子高齢社会の進展に対し、薬剤師・薬局の役割や求められる機能、期待されることも日々変化し、多岐に渡っています。
しかし、背伸びすることなく、地域薬剤師として患者さま目線の安心な医療を提供すること、住民に寄り添うことのできる地域の薬局として存在することが今後の社会には大事なことだと考えます。

 

有限会社 加藤薬局

広島市安佐南区古市2-18-12
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定休:木土(午後)、日祝

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